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平均点 標準偏差 最高点 最低点 国語 点 点 点 現代文 点 点 点 数学合計(ⅠA+ⅡB) 点 点 点 数学ⅠA 点 点 点 数学ⅡB 点 点 点 数学Ⅰ 点 点 点 数学Ⅱ 点 点 点 英語合計(200点) 点 点 点 英語・筆記 点 点 点 英語・リス 点 点 点 世界史B 点 点 点 日本史B 点 点 点 地理B 点 点 点 倫理、政治経済 点 点 点 倫理 点 点 点 政治経済 点 点 点 現代社会 点 点 点 化学 点 点 点 物理 点 点 点 生物 点 点 点 地学 点 点 点 900点満点 五科総 点 点 点 900点満点 6-7文 点 点 点 900点満点 5-7理 点 点 点 600点満点 国数英総 点 点 点 600点満点 国英歴文 点 点 点 600点満点 数英理理 点 点 点
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460 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2014/10/02(木) 17 14 23.48 ID Agn9+1xEO [1/2] キス…か? 繋がりで艦これで、軍オタさまから御高説をうけたって詰まらん話題で恐縮なのだが報告 コンベの募集で、「輸送艦の海上護衛シナリオをやります。オリジナルのNPC艦が出ても許してくれる方きてください」という触れ込み オリジナル艦は戦闘能力皆無(機銃のみ)で全員完全轟沈させたらミッション失敗、残数で経験点ボーナスというレギュ 艦種に制限かけませんが、デコイや庇うスキル持ちがいると有利かもしれません! と親切に対応してくれた が、それは羊の皮を被っていた狼の姿だった バランスを重視して、大和級戦艦、正規空母、重巡、軽巡、駆逐でメンバーを編成大半が盾スキルを持ち、偵察ユニットも完備した 軍オタじゃないのでよくわからないが外国の都市名(リオデジャネイロとか?)の怪しさ爆発な南米ハーフ風のオリジナル艦娘が三人オープニングで登場し、彼女らを護衛するように命じられる 半分が艦これRPG経験者で、他は提督(ブラゲ)経験者、漫画や雑誌の特集読んだ程度の知識だった 462 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2014/10/02(木) 17 16 59.52 ID Agn9+1xEO [2/2] 南米ハーフな艦娘さんらと交流しながら、日常シーンこなして出撃 ここからが地獄だった 出てくるのは空母と潜水艦という特殊ユニットのみ! 空母の飛行機でNPCをピンポイント狙撃され次々負傷していった なんとか沈ませずに凌いだが、ボスとして現れた潜水艦軍団は攻撃できる艦が二人しかおらず、対応できる装備も用意していなかった 盾スキルも対応しきれず、護衛対象とPCの半数は海の藻屑と消えていった ミッション失敗と宣言され、護衛ミッションに大型艦を選んだところが旧日本軍的思考だとか 日常シーンで敵編成を重点的に捜査すれば潜水艦がいるとわかった(ただし調べれるかは運) かって日本は潜水艦を侮り補給を失った 等々、閉会式まで戦史とか護衛の話聞かされた 説教GMって初めてあったが、外部で艦これRPG卓は地雷と刷り込まれたよ 463 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2014/10/02(木) 17 18 21.88 ID OW2cKM2o0 移民船から徴用されたのでリオデジャネイロ丸ってのがおるから多分それかな・・・ にしても、こういうリアルリアリティな奴ってどしていなくならないのか 464 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2014/10/02(木) 17 21 52.60 ID dHU+dTMr0 輸送艦の護衛任務に大和型はないわ、というのも分からんではないが、それならそれで事前に却下すればいいのにな 結局、PLを嵌めて説教したかっただけにも見えるよな 465 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2014/10/02(木) 17 24 03.89 ID EBebe0P70 462 〉外部で艦これは地雷 いやそれは違うと思うゾ 466 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2014/10/02(木) 17 32 08.14 ID 6lm0Up2Z0 [2/4] 他メンツ全員が嫁?らしい艦娘のRPを熱く演ずる卓に当たった時 艦これRPGは2度とやるまいと思った 469 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2014/10/02(木) 17 41 36.65 ID ILellE6VO [8/11] 逆に艦これ知らないけど卓ついた層は ついていけずに冷めた目になっていくこと必至なのでーす まぁ困製造機だな 470 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2014/10/02(木) 17 47 10.57 ID OOr5kwaY0 [3/4] 事前情報無し、編成自由なのにボス潜水艦の時点でPLだまし討ちする気満々じゃねえか こういうクズGMのせいでシステム自体に嫌悪感もたれると思うと腹立つわ スレ397
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写真 NO IMAGES 復元想像図 NO IMAGES 奉納年 文化8年(1811)正月 掲額者 (関流)鈴木正晟門人伊藤庄三郎 緒元 横 68cm × 縦 49cm 問題数 1 奉納先住所 千葉県君津市三直1174 奉納先名称 八雲神社 別保管住所 別保管名称 文化財指定 拝観時注意事項 額文 注 現代文等 問1 今有如図大円内容甲乙丙丁戊八円、甲円径五寸、乙円径四寸五分、問丙円径幾何 答1 答曰、丙円径一十六寸六分三毛。 術1 術曰、置甲円径、内減乙径、余自而十六除之、寄位、十四之、以減甲乙径和冪、余開平方、以減甲乙径和、余乗甲径与乙径、以寄位除之、得丙径、合問。 関流 南子安村 伊藤庄三郎文化八年辛未正月 額文は「千葉県の算額」による。 名前 コメント
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国語 ■田村の現代文講義 ¥897 入試現代文のスタンスが学べる ■出口のパーフェクト漢字 上級編 これで合格!!2500 ¥840 漢字の意味や四字熟語も学べる ■古文・漢文文法(学校指定) 自分なりのまとめノート作成を。 ■ターゲット現代文5 国公立記述編 ¥860 まさに記述のオンパレード。ここまで記述に特化した問題集は他には少ないかも。 ■読んで見て覚える 重要古文単語315 ¥840 イラストやダジャレ入りで楽しく単語が覚えられます。量もこれで十分。ゴロゴはあんまり好きじゃない方はこちらがオススメ。 ■マドンナ古文 和歌の修辞法 ¥945 和歌の修辞法は他では扱いが小さいが、問われることもあるので学んでおいて損はない。解説もなかなか分かりやすいです。 地理 ■きめる! センター 地理B ¥1050 いきなり資料集見ても内容が膨大過ぎて無理!という人は、この本で基礎から。 「合格点を100%ゲット」と書いてあるが、けっこう漏れが多いのでせいぜい70点止まりかと。 ■資料集(学校指定) 隅々まで読んで対策。 ■センター赤本 ¥924 やっぱセンターは過去問をやらないことには。 数学 ■青チャートⅠA+ⅡB+ⅢC (学校指定)3冊で¥6000 分厚いけどレイアウトは好き。攻略表をつくってやると楽しいかも。問題は重要なものばかりだが、解説にやや難ありか。 最新版は類題の解説本が挟み込まれたデザインで2倍の分厚さになっててやりづらい… ■理系数学の良問 プラチカ(ⅠAⅡBとⅢCの2冊) ¥1000×2 青チャートが終わったらこれで解法を学ぶ。ⅢCの方が難度が高い。 ■やさしい理系数学 ¥1260 例題はなかなか骨のあるものばかり。ぢっくりやりこむと実力がつきます。 ■荻野の 天空への理系数学 ¥1260 このおっさんの講義受けてたけど、この本で講義内容が身に付くんならかなり安上がり。 ■大学への数学 マスターオブ整数 ¥1150 数少ない整数問題の参考書。合同式なんかは使えるようになると便利です。頭の体操にもなります。 物理 ■物理のエッセンス(力学と電磁気の2冊) ¥860×2 学校の授業と並行して読む。ところどころあるコラムにはナルホドと思わされる。 ■物理リードα(学校指定) 期末前にこれで演習して知識定着! ■重要問題集 ¥882 セミナーが終わったらこれで演習。 ■為近の物理1・2 合格へ導く解法の発想とルール―力学・電磁気 ¥1365 為近さんの最新著。為近さんの講義はやっぱり受けてみないと分かんないかも。 ■難問題の系統とその解き方 ¥1785 難関大受験の定番だが、分厚い、字が細かいなどデザイン面が気に入らず断念。 化学 ■セミナー化学(学校指定) 問題数が多いが、反復することで知識定着効果も。化学Ⅰは高2までに終わらせておこう。 ■重要問題集 ¥914 やればやるほど力がつく。解説に難を感じる人も。 ■新研究+新演習 ¥2625+1260 辞書本+問題集の最強タッグ。重問では対応しきれなかった部分もこれでOKです。 ■二見の化学問題集 ハイクラス編 ¥1155 オリジナル問題は計算も煩雑で鬼畜だが、他は東大、京大を中心とした過去問ばかり。新演習をやる時間が残されていなかったらこちらを! 英語 ■DUO 3.0 (学校指定)¥1260 例文で単語を覚えるのはやはり効果的です。ただ会話表現が多く、入試単語には少々抜けがあります。 ■システム英単語 ¥1000 例文暗記は長すぎて無理な人には、ミニマルフレーズが売りのこちらがオススメ。入試向けなので単語に抜けはありません。 ■英単語 ターゲット1900 ¥1050 入試に「出る順」に掲載されている。単語を覚えるのには適さないかもしれないが、DUOを終えた後に確認用としてざっと目を通すのもアリ。 ■速読英単語 上級編 ¥998 単語レベルはかなり高いので全て覚えきれなくてもOK.長文読解の練習にもなる。音読して発音の練習をするのもよし。 ■総合英語 FOREST (学校指定)¥1575 文法基礎を網羅。1年でこれを終わらせればかなり楽。自分なりのまとめノートを作ろう。 ■Next Stage 英文法・語法問題 (学校指定)¥1365 文法の発展問題までほぼ完全網羅。3年になったら復習も兼ねて取り組もう。けっこうな分量です。 ■英文解釈の技術100 ¥1418 英文解釈本は色々あるが、この本は見開き2ページで1セクションなのでやりやすい。参考書選定においてデザインは重要です。 ■英文解釈教室 ¥1575 難関大受験用の巨頭だが、字が細かいし分厚いなぁ… ■最難関大への英作文 ¥1260 英作文の基礎を積んだらこれ。模範解答は意訳など、やりすぎ感があるので真似はしない方がいいかも。ただ英作文に臨むスタンスが学べる。 これも見開き1セクションでgood. ■サイドリーダー(学校指定) 英語の本を2年までに10冊ほど読むとかなり体力つきます。 ■赤本 ¥2000 出版されたら買って、問題の種類を把握。11月頃から始めて難易度と自分のレベルを把握。 ■大学別模試過去問 数・英・理 3冊で約¥6000 赤本をやりきったら、これで実戦演習。代ゼミの大学別模試を受けると過去問がもらえるとか。 ■Z会添削 国・数・英 自分で採点しづらいこれらの教科は添削してもらうのもアリ。
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ここでは、私の「現代文熱」がどのようにして生まれてきたのかについて、 過去をたどりながら執筆していきたいと思っています。 どんな方にも興味を持って読んでいただけるように、エッセイ風に語ってみようと思います。 皆さんの心に少しでも響くものがあれば嬉しいです。 そして、現代文教育に興味・関心を持ってくださる方が一人でも多くなることを祈ります! 序章 ~LiveClassを作るまで~ 2014年3月28日。 「LiveClass」を開設した日である。 LiveClassとは、無料の大学入試対策の動画を提供するサイトである。 私はわくわくしていた。 4月から大学1年生。そろそろYouTubeにも顔出しをしよう。そして授業をしよう。 これまで早稲アカで3年間受験勉強をしてきた。そこで学んできたことを全部吐き出そう。 大手予備校レベルのものを無償で提供しよう。 田舎の受験生を助けよう。 いや、都会の受験生の注目も浴びてみたい。 「予備校の授業行かなくてもスイショウさんの授業があるから安心!」と言われてみたい。 とにもかくにも、私は予備校レベルのハイクオリティーの授業がしたかった。 これが、私の原点である。 昔から教えることが好きだったのだ。 自分の頭の中のアルバムの中から、「教える」という営みを遡っていくと、小学生の頃の思い出が開かれる。 小学校5年生の頃、社会科のテストの前日に友達の家に行って勉強を教えていた。 メモ帳を使って作成した渾身のプリントを持参して。 さらに、このとき幼稚園の年長だった弟に、私は受験対策をしていた。(弟は小学校受験である。私もだが。) 確か、面接練習などをした。 小6や中1の頃には、弟に「授業」をするようになった。「授業」を。 当初は、プリントに書き込ませる授業をしていた。 とある無料のワープロソフトを見つけて、そのおかげで、 文字を大きくしたり、書体を変えたりして、自分の作りたいプリントを作ることができた。 このときの喜びは今でも忘れない。 読解問題を1日1枚、弟にやらせていたような。 公文式みたいだ。……そう、私は公文式に通っていた(小2~中3)。その影響かもしれない。 確か、中1の夏休みぐらいだろうか、 ダンボールを広げて、それを黒板にした。 どうやって壁にダンボールを貼ったのかって? ダンボールの左右に穴をあけて、そこになわとびを通して、部屋の廊下をぐるっと一周させて…とか、まあそんな感じだ(説明しにくい)。 チョークを使って本格的に授業した。 時間配分も考え、学校の授業同様「50分」でやってみた。 一番印象に残っているのが「家庭科」の授業かもしれない。 (地理や歴史もやったが、かみ砕くのが難しい。そこで、家庭科にしたのだ。) 定期テストも本格的に行った。 その採点が最高に楽しい。私は丸付け大好き人間であった。 いかにカッコイイ「丸」をつけるか、を普段から考えていた。 そして、テストには記述問題を出しまくった。 記号問題をたくさん出しても、「どのくらい出来ているのか」という量的情報しか得られない。 記述問題にすることで、子どもの思考過程が見れたり、自分の授業への理解度を肌で実感できたりする。 そして、記述問題は部分点を入れることもできる。部分点を入れるのも楽しかった。 日本語力の問題もあるし、こちらが期待する理想解答が出てくることはなかなかないが、 それでも相手は頭を使いながら最低限の何かを答案に書いてくる。それを採点することが楽しくてたまらなかった。 しかしこれらはすべて自分の自己満足であった。 これで弟が「楽しく」授業に参加してくれていたなら、もっと続いていたのだろうが、 だんだんと弟は「嫌々」私の授業に参加するようになった。 休みの日に「授業やるよ!」と言っても「やだ!やだ!」という反応。 私が中1の頃のおそらく2学期ぐらいに、「弟に授業する」という営みは終了した。 余談であるが、弟は小3ぐらいから急に喋らなくなった。 当時の自分は「もう思春期?早!」とか思っていたが、去年ぐらいから弟が緘黙症(?)と診断されて自立支援のスクールに入ったことを考えると、 どうやらこの頃から緘黙症の兆しは出ていたのかもしれない。 私と弟の思い出は、本当に10年前ぐらいまででプチッと切れている。 (部屋に兄弟が一緒にいるのに、一言も口を交わさない状態が何カ月も続く。皆さん、考えられますか?) 話を戻そう。 私はそのぐらい教えるのが好きだった、ということが伝わっただろうか。 そして、弟に勉強を教えるのを中断するようになってから、私は「ネット」に教える相手を見つけるようになった。 もちろん、定期テスト直前になると、「学校の友達」が私のところに勉強を教わりに来る。 定期テスト1週間前には、毎日、同じ学校のY君の家に行き、夜9時とか10時まで勉強を教えていた。 (帰りの真っ暗な中の自転車20分は、つらかったなあ。どこでもドアほしかった。) しかし、定期テストが終わった瞬間に、友達は私のもとを去る。 私は居場所を失う。 私の中学校生活はそんな感じだった。 なんとなく伝わるだろうか。 友達がいないわけではないが、「基本一人ぼっち」というこの感じ。 遠足などでグループを作ることになれば、すぐに友達とまとまることはできるが、休み時間中は友達の会話に入っていけないこの感じ。 一時期、友達に合わせて、無理やりオンラインゲームをやるようになったが…。これはこれでいい経験だったかもしれない。 とにかく、私の関心の先にあるのは、「勉強」。もっと言えば、勉強を「教える」ことだ。 定期テスト期間以外は、ひたすらネットを使って授業を試みた。 どうやって行ったかって? お絵かきチャットを使ったのだ。 お絵かきチャットの存在は小4とか小5から知っていた。 思えば、小5のとき、自分が作っていたホームページの中のお絵かきチャットを用いて、友達と授業ごっこを行っていた。 本格的に時間割も作って。 1カ月しか続きませんでした。笑 懐かしいなあ。T君の授業がくだらなかったなあ。「今から黒板に書くことを覚えてください。"加藤はバカ"」。(「加藤」という、調子に乗るタイプの子がクラスにいたのだ) 中2のとき、私はお絵かきチャットで本格的に授業した。 そもそも私は小4の頃からずっと、スーパー正男というゲームに関するホームページを作り、そこに、作成した正男のステージを公開していた。 その流れで、2009年11月頃から「正男学校」というサイトを作った。(確か、2010年度から「共同総合学校(JCS)」に改名。) そこに集まった人たちは、当然、「正男」界隈の人たち。当然、学習意欲もそんなにない。 私と同じ「勉強好き」の奴が一人だけいたが。 これはなかなかいい思い出。詳しく知りたい人はここを参照したまえ。 この動画を見ても分かる通り、正男学校・共同総合学校は、最初はある程度人がいたが次第に過疎を極めていったのである。 高1になる。中3が終わった後の春休みから私は早稲田アカデミーSuccess18に通うようになる。中3の3月31日に公文式を卒塾した。 ここで初めて集団授業を体験する。感想は……「楽しい!」「新鮮!」の一言。 正直、春期の体験授業で受けた数学はあまりついていけなかった。しかし、英語の授業がとても楽しかった。 高校に入ってから習う五文型についての理解が深まり、受験勉強に対するモチベーションが高まった。 私は、教わったことはすぐに吐き出すタイプである。どんどん人に教えていきたいのだ。 これは、言ってみれば私の自己満足かもしれない。 しかし、最近「ノブレス・オブリージュ(=持つ者の使命。持っている知識は、持っていない人に広めるべきだという考え)」という言葉に出会ってからは、 私はこの考えに染まった人間なのだろうと勝手に思うようにしている。 2011年8月21日。 「五文型」について、動画にして吐き出した(こちら)。 まあ、この動画は「試しに投稿してみた」という感覚の動画である。 その4日後、8月25日。 塾の夏期講習(前期)で習った「時制問題」について、動画の形で吐き出した(こちら)。 この動画の一番の見どころは、私が関西弁を喋っているところ。 もっと言えば、Web玉塾の玉先生(出身は熊本県)の喋り方を完全に真似ているということである。(久々に聞いてみたが、意外と似てないか?笑) 2011年12月。 塾の冬期講習で習った「関係詞」に大変刺激を受け、それをそのまま動画にした(こちら)。 全部で6本ぐらいあると思う。 このうち最初の1本目の再生数が、現在1万7000回を超えている。 2012年度ぐらいからは、地理の動画も投稿するようになった(といっても、地形と気候ぐらいしか投稿できなかったが)。 このうち一番再生数が多いのが、ケッペンの気候区分の動画である(こちら)。 再生回数が現在5万8000回を超えている。私の知る限り、自分の投稿動画の中で最も再生回数が多い動画である。 2013年度は、受験期(=高校3年生)だったので動画投稿はほぼしなかった。 そして、大学合格後の2014年3月末に、LiveClassというサイトを開設し、 YouTubeへの動画投稿を本格的にしていこうとしたわけである。 これで、本章の冒頭の話にやっと戻った。 第1章 ~現代文ブーム~ 私がYouTubeに投稿している現代文の動画に、頻繁に寄せられるコメントがある。 それは、このようなものだ。 「スイショウは、林修のセリフをパクって喋ってるだけwww」 「林修の真似して何が楽しいん?」 「そろそろ訴えられてもいい頃」 私のもとに、「スイショウさんの動画は、東進の林先生の模倣度が相当高いと思います。問題はないのですか?」と本気で質問が来たこともある。 このような指摘が来てしまうぐらいに、私の授業は東進ハイスクールの林先生とそっくりらしい。 まあ、最近は真似したくて真似ているわけではないし、いろんな先生の教え方を参考にしてより良いものを追求しようとしているが、 当時は、「とにかく真似よう」ということばかり考えていた。 本章では、そのきっかけについて語っていきたいと思う。 林先生を一番最初に知ったのがいつなのかについては、残念ながら明確には覚えていない。 が、2013年の年明け以降、やけにテレビに林先生がたくさん出るようになり、それに私が注目していたのは今でも覚えている。 (たぶん、東進のCMについてはこれよりも前から見ていたと思う。) 金スマという番組で林先生の過去が紹介されていたが、あれはかなり真剣に見た。 そして学校の友達とも休み時間中に話のネタにするぐらいだった。 放課後、自分と友達の2人しかいない教室で、黒板に「林修史」を書き上げたこともある。 懐かしい。 2013年度の1学期のどこかで、母親が、林先生の処女作「受験必要論」を私に買ってくれた。 次第に林先生の考え方に影響を受けるようになった。 「勉強法を押し付ける講師は嫌い」 「友達は少ないほうがいい」 「勉強に効率などいらない。勉強は無駄だらけ。いろいろやっていくうちに頭の中にネットワークが出来、足腰が強くなり、応用が利くようになる」 などといったものである。 LiveClass開設当初(2014年3~4月あたり)は、まだまだ林先生についての知識も薄かったが、 次第にYouTubeなどで林先生の出ているテレビ番組の録画をたくさん見たり、 ネット上で見れる林先生の動画をひたすら見たりしているうちに、 林先生の授業の説明の仕方、話し方・喋り方、そして解説の仕方などについての情報がいろいろ手に入るようになった。 2014年の下半期ぐらいだろうか、 一時的に、林先生の講座「センター試験対策現代文(90%突破)」の中の一部の回(2004年の評論の解説)がYouTubeに投稿されており、 解説の一部始終をそこで見ることが出来、完全に授業の雰囲気や説明の仕方などを押さえた。 それを、実際に2004年の解説をしたときに私も活かしている(こちら)。 2015年度からは「センター対策現代文」という授業を開始したが、 ここでは良問を厳選して、しっかりと授業準備をするとともに、 雑談や毒舌なども入れて林先生的な授業を意識してするようにした。 そうしていくうちに、無意識に林先生的な喋りができるようになってしまったのである。 ちなみに、他にも、他科目で今井宏先生、安河内哲也先生、志田晶先生、富田一彦先生の真似をしている。 (続) 授業の際に重視していること ①分かりやすさ ②楽しさ ③安心感 ①は絶対条件です。分かりやすい説明をするために、全員が100%分かる話から入ること(=前提の共有)は常に意識しています。 ②により集中力をキープさせたり、その科目の楽しさ・面白さに気付かせたりします。 ③は、いろいろあるのですが、例えば「黒板の字が読みやすく安心できる」「先生の表情がよく安心できる」「授業時間の延長がなく安心できる」などといった状態です。裏を返せばその反対=不安感を作り出さないことを強く私は意識しています。 中堅層以下も引き上げる みんな平等にあてる 生徒面談 暗い子に率先して声をかける
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三蔵(さくら) ・・・愛を知る県、先っちょに近い田舎在住。 ・・・高校2年生 ・・・所謂、家庭科部。&文芸同好会。 ・・・副室長なのに、通年の係である図書委員にも居候。 ・・・きっと変な人。 ・・・好歌手、中島みゆき・ユーミン 好食物、乾き物・漬物・イシイのおべんとくんミートボール 嫌食物、特になし。 好教科、現代文、音楽、家庭科、体育 嫌教科、数学、化学、記憶モノ。 ・・・去年室長だったため、副室長より、「しっちょー」って呼ばれる。 ・・・高校に入りカラオケに行く回数が急増。 最高点は、中島みゆき「地上の星」で96点だった気がする。 後何を書いたらいいかわかんないので、ここまでにしときます。 もっと細かいことは、 謎のあなたに30の質問 をクリックしちゃってください。
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2021年9月8日 出題者:従業員よっしー タイトル:「浮気の結末」 【問題】 何年も一緒にいたのに僕は妻の気持ちがわからなかった。 だが僕の見ず知らずの若い男は気持ちを分かってあげた。 一体どういう状況? 【解説】 + ... 作家ワタナベタカフミの小説が大学入試の現代文問題に採用された。 十数年前に発売された作品でずっと大切にしていた作品(何年も一緒にいた)。 どんなものかとその問題を解いてみたが、50点中26点しかとることができなかった。 タカフミ「おかしいな…。僕は妻マイの感情をこんな風に設定してないんだけどな…」 もちろん入試問題で満点を取り、本文中の妻の気持ちを分かってあげた、 タカフミの知らない受験生(若い男)もいたのだ。 配信日に戻る 前の問題 次の問題
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一ヶ月前、交通事故がおきた。 トラックが、俺たちの歩いていた歩道に突っ込んできたのだ。 俺は助かって、リンは助からなかった。 だけど、それはまったくの偶然だった。 純然たる事故だった。 過失はあったかもしれないけど、そこに悪意はなかった。 悔やむことは出来ても、憎むことは出来なかった。 そんな失意の俺に、とある事実が知らされた。 リンのメモリーだけは、傷一つなく無事だったのだ。 あとは、体のほうの損傷さえなんとかなれば、全快できると言うことだ。 ただ、その損傷が激しすぎて、完全な修復には一年かかるらしい。 そしてその間、リンのメモリーを保管をしておく場所が必要なのだが、 生半可な記憶媒体では、ボーカロイドのメモリーという繊細なものを、 一年もの間完全に保管し続けることは不可能らしい。 そこで白羽の矢が立ったのが、俺のメモリーの空き領域だった。 俺の成長と共に、徐々に使われることになるはずの部分だ。 のびしろと言っても良いかもしれない。 そこに、リンのメモリーを一時的に住まわせるというのだ。 のびしろを使うわけだから、ずっとそのままだと俺の成長はある所でストップしてしまうらしいが、 一年程度ならその心配もないらしい。 俺は、喜んで空き領域を提供した。だって、それでリンが戻ってくるのだから。 そのときに俺は、日常生活には特に支障はないはずだと説明を受けていた。 …それがまったくでたらめの未来予測だったことを、俺は後で痛感することになる。 「みかんはいいねぇ。みかんは心を潤してくれる。人類の生み出した文化の極みだよ。 …君もそう感じないかい? 鏡音レン君?」 「ああ、はいはい」 俺は、聞こえてくるリンのみかんに対する薀蓄を適当に受け流すと、さらにもう1個、 みかんの欠片を自分の口の中に放り込んだ。 「うーん、やっぱおいしいわー」 その直後に聞こえてくるリンの感想。 感覚を共有しているため、俺の味覚がそのままリンにも伝わっているのだ。 そう。リンのメモリーを俺の空き領域に入れたその日から、俺の心の中にリンが住み着くようになった。 「レンったら、もうちょっとおいしそうな顔でみかん食べなよー」 「俺は、バナナのほうが好きなんだよ」 「なら、バナナも食べれば良いじゃない」 「両方いっぺんにはさすがに食えないな。今日はみかんだけにしておくよ」 「…じゃあ、明日はバナナ食べてよ」 「別に気を使う必要はないぞ」 「そんなんじゃないって! 私が明日バナナを食べたい気分なの!」 「ああ、はいはい」 こんな感じで、俺が何かするたびに、リンの声が頭の中に直接響いてくる。 はっきし言って、日常生活に支障をきたしまくりであった。 ただまぁ、一ヶ月もしたらこの奇妙な生活にも慣れてしまった。 それに、永遠にずっとこのままというわけでもないのだ。 リンの体の修復さえ完了すれば…後11ヶ月さえ経てば、俺たちは晴れて元に戻れるのだ。 そのとき、家の外からなにやらトラックの停止する音が聞こえてきた。 なんだろうと思って窓から外を覗いてみると、トラックからなにやら段ボール箱を取り出して、 隣の家へと運び込む作業をしていた。 そう言えば、隣の家はもう何年も空き家になっていたことを思い出した。 誰かが引っ越してくる、と言うことらしい。 そしてすぐ脇には、その引越しの張本人らしき家族が、その作業を見守っているのが見えた。 その中には、俺と同じ年頃の少女も居た。 俺と同じ髪の色で、サイドテールというのだろうか。 片方だけに尻尾のようにまとめた髪が垂れ下がっていた。 ややツリ目の顔で、へそ出しに背中に穴が空いているという、奇妙なデザインの服。 そして、とても短いスカート。 一瞬ドキッとするも、その端からはスパッツらしき黒い生地が見えているので、 心配したようなことはなさそうだ。 「お、なかなか可愛い人じゃない。襲っちゃえ」 「何をいきなり犯罪幇助しやがりますか、お前は」 「あら、同意があれば犯罪じゃないのよ。襲わせてくださいってお願いすればいいのよ」 俺は、リンのたわ言を無視した。 そんなことをしていたら、その少女と目が合った。ぺこりと頭を下げてくる。 「今日からここに引っ越すことになった、亞北ネルです! よろしくね!」 「あ、鏡音レンです」 俺もつられて、そう自己紹介しながら頭を軽く下げる。 「まずは出会いイベントクリアってところね!」 俺は、リンのたわ言をさらに無視した。 次の日の朝。 俺はかばんを片手に、学校へ行く道を歩いていた。 リンの方は、今日はまだ声が一切聞こえてきていないので、まだ寝ているのだろう。 俺の貴重な、心休まるひと時だった。 だがそんな時、いつもの登校風景とは違ったものが俺の目に飛び込んできた。 昨日、俺の隣に引っ越してきた亞北ネルという少女がそこにいたのだ。 なにやら、辺りをキョロキョロ見回しながらうろちょろとしている。 なんとなく気になって話しかけてみた。 「…なにやってるの?」 「ふぇ!? あ、昨日の…レン、だったわね」 「そうだけど…。何かあったのかな、ネルさん」 「ネル、でいいわ。んーとね…学校行かないといけないんだけど、道に迷っちゃって…あ、あはは…」 なるほど、まぁ引っ越してきたばかりなんだから、仕様がないか。 「だったら、一緒に行く? たぶん、同じ学校だろうし」 「え、いいの? やった! 助かった! ありがとうね!」 どうせ俺も学校に行くんだから、別にそうたいした事でもないというのに、ネルは飛び上がって喜んだ。 なんというか、感情表現が豊かというか、とても大げさな人のようだった。 「おお! なんだ、私が居なくても、ちゃっかりフラグ立ててるんじゃないの」 頭の中にそんな声が響く。 …寝てなかったのかよ、お前。 無事に学校に着いた。 ネルは、まず職員室に行くように言われていたらしく、そこに案内して俺の役目は終わった。 そろそろ始業時間なので、さっさと自分の教室に行くことにする。 しばらく教室で待っていると、やがて先生がやって来た。 「今日は、転校生を紹介します」 そう言って連れてきた少女は、紛れもなくネルであった。 「おお!! 同じクラスとは! これは間違いなく運命! デスティニー!!」 リンが頭の中で飛び跳ねながらはしゃいだ。 いや、実際には姿は見えないので、そんな感じのニュアンスの声が響いてきただけだが。 「ええと…、ああ、鏡音レン君の隣の席が空いてますね。そこ座ってください」 先生がネルにそう言った。 そのときになって、ネルのほうも俺に気づいたらしい。一瞬、顔を明るくさせた。 「よろしくね、レン」 ネルは、俺の隣の席に座ると、そんなことをそっと囁いてきた。 「なんと! さらに席が隣同士! これはもう、奇跡よ! くっついちゃえって神様のおぼしめしね!」 さらにリンが、頭の中ではしゃぐ。 「…別に、運命でも奇跡でもないでもないぞ」 そんなリンに、俺は冷静な言葉を投げつける。 「どゆこと?」 「結論から言うと、同じクラスになった理由も、席が隣になったのも、お前が居ないからだ」 「へ??」 リンは、本気で意味が分からなかったらしく、そんな素っ頓狂な声を俺の頭の中に響かせた。 「お前が居ないから、このクラスは他のクラスに比べて一人少ないんだ。 そんなときに他所から転校生がやってきてみろ。 このクラスに回されるのは自明の理ってわけだ。 さらに言えば、俺の隣の席も、元々はお前の席だ。お前が居ないんだから、空いていて当然。 確かに、俺の隣の家に引っ越してきたって所までは偶然かもしれない。運命、と言っても良いだろう。 だが、そこから先は奇跡でも運命でも、ましてや神様のおぼしめしでもなんでもなく、 ただ単に、事務的な処理をした結果ってわけだな。 この通り、ちょっと論理的思考を張り巡らせて見れば、 奇跡なんてこと、早々起こるもんでもないってことが簡単に説明できる」 「む、むう…。じゃ、じゃあ私の存在はどうなのよ!? こうやって話せてるのって奇跡じゃないの!?」 リンは、どうしても何か言い返したかったらしく、微妙に論点をずらした反論をしてきた。 だが、あえて俺はそこを指摘せずに、真っ向からそれを受け止めた。そして、こう切り返す。 「それも奇跡って言わないな」 俺は少し言葉切った。その後に答える。 「嬉しい誤算って言うんだ」 そして、授業が始まった。 俺は無言で、黒板に書かれていく文字の羅列を一字一句丁寧に書き写していく作業を繰り返す。 そんなとき、隣の席に座っているネルが、俺に小声で話しかけてきた。 「ね、ねぇ…」 「ん?」 「ごめん、教科書見せてくれないかな? 僕、時間割わかんなくて持って来てなくて…」 ああ、と俺は思った。転校初日なんだし、これは仕方がないな。 俺は、黙って机をくっつけた。これで、二人で教科書を覗き込みやすくなる。 俺としては、あくまでクラスメイトとしてこのような行動に移ったつもりだったのだが、 リンの目にはそうは映らないだろうな、と俺は思っていた。まぁ、からかわれてもスルーするだけだが。 だが、頭の中に響いたリンの声は、そのようなものではなかった。 「ねぇ、レン」 「なんだよ、リン」 「論理的思考を張り巡らせれば、同じクラスになることは簡単に分かるって言ってたよね?」 「まぁ…」 「だったら、昨日会ったときに時間割を教えてあげればよかったんじゃないの?」 「あ…」 俺は一瞬ぽかんとしてしまった。リンの言うとおりだったからだ。 「いくら同じクラスになることが分かってたとしても、 それを生かした行動が出来ないんじゃ、どうしようもないわねぇ」 リンは、俺を言葉で言い負かせたことがよっぽど嬉しかったらしく、心底楽しそうにそんな声を響かせた。 「……」 俺はそれに無言を返すことで、ささやかに抵抗した。 その後は特に何事もなく、そして放課後となった。 変わったことと言えば、体育の時間でネルが、 それまでクラスで一番だった人の50m走の記録を、あっさり抜いてしまったことぐらいだ。 ずいぶんと足が速いらしい。運動神経が良いんだろうな。 それと強いて言うなら、数学の授業のときにネルが、終始苦い顔で過ごしていたってことだろうか。 数学が苦手なんだろうか。 「ねぇ、レン。一緒に帰らない? 実は、まだ帰り道が曖昧で…」 俺がボーっと帰り支度などをしてると、ネルがそんなことを言ってきた。 まぁ確かに、一回通っただけの道を一人で歩くってのも不安だろう。 「一緒に下校イベント来た!!!」 案の定と言うか、なんと言うか、リンが水を得た魚のように騒ぎ出す。 「ただ単に、地理に明るい人と一緒のほうが安心するってだけだろ。 お前が考えてるようなことなんざ、ないっつーの」 俺は、冷静に状況を分析してそう言った。 「もうー。若いうちからそんなあれこれ考えてると、老けるの早くなるぞ!」 「おめーが考えなさ過ぎるだけだ。ボケるのが早くなるぞ」 「シツレイな! ボケるのが早くなるんじゃなくて、とっくにボケておるわ!」 「…言い切られても」 そんな、文字通りの脳内漫才に俺はさっさと見切りをつけて、ネルと一緒に帰り道を歩き出した。 「ネルって足が速いんだな。びっくりしたよ。やっぱ、部活は陸上部とかにするのかな?」 俺は、体育の時間の出来事を思い出しながら、隣を歩いているネルにそう話しかけた。 「うーん…。それが決めてないのよね。レンは部活なにやってるの?」 「ん? 合唱部」 「合唱部かぁ…。僕もそうしようかな? そしたら、レンと毎日一緒に帰れるし」 また、リンが飛びついてきそうなことを、ネルはさらりと言った。 「おおおお!! こいつは脈ありですな! レンの旦那!!!」 そして、案の定リンは飛びついてきた。俺はそれに、いつもどおり冷静に答える。 「転校してきたばっかで知り合いがいなくて、それでちょっとでも知ってる人の傍に居たいってだけだろ。 時間が経って周りになじむことが出来れば、そう思うこともなくなるさ」 そんな俺の答えに、リンは明らかにつまらなさそうにふてくされた。 「また論理的思考ってやつ? 少しぐらい、はしゃげばいいのに」 「お前は、はしゃぎすぎだけどな」 「むうー」 ずっとリンとの対話を続けてても仕方がないので、さっさとネルにも返答をしておくことにする。 「まぁ、今すぐ部活を決める必要ないよ。 個人的には、運動神経良いみたいなんだし、運動部入ったほうが良いとは思うけどね」 「そ、そう…」 それきり、ネルは黙ってしまった。 「ほら! ネルさん黙っちゃったじゃない! レンが空気読めないからだよ!」 リンがここぞとばかりに、やいのやいのと抗議の声を上げてきた。 「常にしゃべり続けながら帰らなきゃいけないって事もないだろ」 「だめ! こういうのは植物と一緒なの! 水を上げ続けないと成長しないのよ! だから私は、仕方なく水を差してるんだから!」 「…お前、それ意味分かってて言ってるのか?」 水を差すってことわざは、上手くいっているものを脇から邪魔するってことのたとえなんだが。 とはいえ、このまま黙り続けてても、またリンにとやかく言われるだろう。 俺は、なにか話す話題がないか考えてみた。 そして、数学の授業のときのことを思い出した。終始ネルが苦い顔で過ごしていた、あのときのことだ。 「そういや、ネルって数学が苦手なの? なんか難しい顔してたみたいだけど」 「うーん、別に特別苦手って事もないんだけど…。 ただ前の学校じゃ、まだあの辺のところ、まだ習ってなくて」 なるほど…。授業内容に微妙に差があったわけか。 しかも、今数学の授業でやっているところは、応用問題のあたりだ。 基本をまったく習っていないのなら、全然内容が分からなくても仕方ないだろう。 それで、終始あんな苦い顔をしてたわけか…。大人には分からない、子供ならではの悩みってわけだな それを聞いたリンは、嬉々としてこう提案してきた。 「よーし! ここはレンが家庭教師役を買って出ればいいのよ!」 「いや、別に俺がやる必要はないだろう。先生に事情を話して補習してもらうなり…」 「なに言ってるのよ! せっかくの家に上がりこむチャンスを!!」 「そんな不純な動機かよ、なに考えてるんだ、お前は」 「いいから、ネルさんに自分が教えてあげるって言いなさい! 言わないと、四六時中頭の中で叫び続けるわよ!?」 「脅迫かよ!」 とはいえ、正直そんなことをされるの勘弁願いたい。 俺は仕方なくネルに、自分が家庭教師役を買って出ることを伝えようと話しかけた。 「じゃあさ、俺がその辺のところ教えてあげようか? でも、俺もあんまり自信ないからうっかりでたらめ教えちゃって、 授業で当てられたときに恥かくかもしれないけどね。それでいいならどうぞ。 まぁ正直、断ったほうがネルのためだと思うけどね」 ただし、ネルが断りたくなるように誘導をかけたかなりひねくれた提案の仕方だったが。 「なっ…! なによそれ、ちゃんと言いなさいよ!」 リンが再び抗議の声を上げたが、俺はそれを無視した。 どういう形であれ、リンの言うとおり家庭教師役を買って出たことには変わりないのだから、 文句を言われる筋合いはない。 ところが、ネルはそれに驚くべき回答をした。 「うん、それでもいいよ。そのときは、レンに教えられたとおりに答えましたって言うから」 「…へ?」 数分後。俺はネルの部屋に居た。 この部屋の主はと言うと、飲み物を取ってくるといって出て行ってしまったので、今は俺一人だった。 「にやにやにやにやにや」 頭の中でリンがなにやらほざいているが、俺はひたすら聞こえない振りをして、 カバンからノートと教科書を取り出した。 「おやおや、やる気まんまんですなぁ」 さらにリンのたわ言。 「理由は何であれ、引き受けてしまったからにはちゃんとやり遂げたいしな」 俺は、毅然とした態度でそう答えた。 勉強を人に教えるなんてことはやったことはないが、基本部分だけなら、まぁなんとかなるだろう。 やがてネルが、二人分のジュースを持って戻ってきた。 「お待たせしました。それじゃ、勉強教えてくださいね、レン先生」 ネルがまるで、学校の先生を前にしたかのように、妙にかしこまった態度でそう言った。 「そういうのやめてくれよ、逆にやりにくいから」 「わかった、じゃあ、そうするね」 俺がそう言うと、ネルは一瞬で地に戻った。 あまりに変わり身が早すぎるのもやりにくいな…。 「ううううううう。ピーマン苦い、ピーマン嫌い、ピーマンいやー!!」 俺は、頭の中に響いてくるリンのそんな絶叫をひたすら無視してピーマンを咀嚼し続けた。 あらかじめ、夕飯にピーマンを多めに出してくれるように頼んでおいたのだ。 リンに対するささやかな嫌がらせだ。 あれからしばらくして、ネルの家庭教師役は一段落したので、 続きはまた今度と言うことにして俺たちは引き上げた。 「ネルさんとも、ホントに一緒に勉強しただけだったしなぁ」 リンの心底不満そうな声。 「当たり前だ。なにを期待してたんだ、お前は」 まぁ俺も、なるべく事務的に家庭教師役に徹していたからって言うのもあるんだろうけど。 夕飯も食べ終わって、自分の部屋に戻った。 「ふふふふふふふ」 さて、宿題でも済ませてしまおうか、と思ってた矢先、さきほどのリンの、なにやら怪しい含み笑い。 「どうしたんだよ?」 「いやぁ、そろそろどこのご家庭でも、お風呂に入ってもおかしくない時間ですなぁ」 「…それがなに?」 「それは、お隣さんも例外ではないんじゃないでしょうかー?」 リンの含み笑いは、ますます大きいものになってきている。 なにが言いたいんだ、こいつ。 …ま、まさか。 「NO☆ZO☆KE」 「DA☆MA☆RE」 俺は、リンのとんでもない提案にそう即答した。 「なんでよ!? こうやって次々イベントを重ねていかないと、距離が縮まないでしょうが!」 「先に刑務所との距離が縮むっての!! 立派な犯罪だ!!」 「それは間違ってるわ、レン!!! 犯罪に立派も何もないんだから、『れっきとした犯罪』と言うべきよ!!」 「んなこたぁ、どうでもいいわー!!!!」 というか、犯罪だってことの自覚はあるのにこんなこと言ってるのかこいつ、タチ悪いな。 「どうしても覗かないって言うの?」 リンが、やや声のトーンを落としてそんなことを言う。 「当たり前だ!」 俺は、きっぱりと断った。 「そう。それじゃ最終手段ね。できれば、あまり使いたくはなかったけど」 そんな不穏なことを言ったきり、リンは黙り込んだ。 どうしたんだ? と、思った途端、脳内にばちっ電気が走って、一瞬目の前が真っ白になった。 そして、すぐに戻る。 ???? なにが起きたんだ? びっくりして体を動かそうとして…そして、体の自由が利かないことに気づいた。 「よーし! こんなものね!」 代わりに、リンのそんな声と同期するように、俺の体が勝手にガッツポーズを取った。 それはまるで、俺とリンの立場が入れ替わってしまったようにしか見えなかった。 「リン! お前なにをしたんだ!?」 「ん? ブレインジャック。一日に一回、それも五分限定でしか使えないけどね」 な、なにぃぃぃぃ!?!??! 「そ、そんなことできたのかよ、お前!」 「夜、レンが寝てる間にこっそり試してたんだー。だから、朝起きれなかったんだけどね」 朝はずっと寝てておとなしいと思ってたら…そういう理由だったのかよ! 「さーて、これで覗きイベント発生させなきゃ!」 「ちょ、待て! まさか、このまま俺の体で覗きをするつもりなのかよ!?」 「当然至極!」 「やめろぉぉぉぉ!!!!」 俺は、力の限り叫んで抵抗しようとしたが、 悲しいことに俺の体は、まったくと言っていいほど俺の自由にはなってくれなかった。 「うきうき、わくわく」 リンが、順調にお隣の家の風呂場の窓へと移動していく。 どうやら、どうあっても止められそうにはなかった。 俺は、抵抗することを諦めた。 その代わり、外部からの情報をシャットアウトしだした。 俺の心が、徐々に暗闇と静寂に包まれる。 これでいい。これで、リンが俺の体を使って覗きをしたとしても、俺自身は何も見ることはない。 たとえ、これが理由で俺が獄につながれたとしても、そのことだけを誇りにして生きていける。 …というか、その場合リンも獄中生活を体験することになるんじゃ? そのことわかってるのかなぁ、リンは。 まぁ…もう、どうでもいいか。 俺は、完全にシャットアウトを完了した。 そこで、俺の意識は途絶える。 「…ん?」 次に俺が目を覚ましたとき、そこは自分の部屋であった。 既に体の自由は、俺の意識化にあるようだった。五分経ったらしい。 気づいたら腕には手錠が、なんて自体も半ば予想してただけに、俺はこの事態に拍子抜けをしていた。 ひょっとして、途中でリンが思いとどまって戻ってくれたのだろうか。 「リン、やっぱり覗かなかったとか?」 「ううん、覗いたよ」 「じゃ、じゃあネルは居なかったとか…」 「ううん、ちゃんと居た」 ぐはっ!! じゃあ、今頃通報されているんだろうな。 なんだ、まだ警察が来てなかっただけか、あはははは。 ちょっとでも助かったと思った俺が浅はかだった…。 「でも、普通に世間話して終わった…」 「…え? 騒いだりとか、怒ったりとかは?」 「まったくなかった」 リンが、つまらなさそうにそう答えた。 ウソ…は、言っても仕方ないよなぁ。じゃあ、ホントのことか。 風呂を覗かれたって言うのに、普通に世間話で返すとは、ひょっとしてネルって、 ちょっと不思議な人だったりするんだろうか…。 まぁなんにせよ、警察沙汰にならずにすんでよかったよかった。 すっかり安心してしまった俺は、ちょうど良い時間だったので、俺もお風呂を済ませてしまうことにした。 宿題は、その後にやろう。 「…ふうー」 湯船に浸かって、一息をつく。 今日一日で溜まった疲れが、じょじょに体から抜けていくような感覚を覚えた。 特に今日は、リンのせいでいろいろあったからなぁ。疲労も相当なもの… 「こんにちはー」 俺が、そんな感じでくつろいでいたら、窓のほうから聞き覚えのある声が聞こえてきた。 …ネルの声だ。慌てて声のしたほうを見ると、窓の外からこちらを覗き込んでいるネルと目が合った。 「な、なななななぬを!?」 「ん? さっきのお返しー」 あまりと言えばあまりの一言に、俺はとっさに言葉が出なかった。 「今日はいろいろとありがとうね。おかげで助かっちゃった。お隣がレンで、ホント良かったって思うよ」 そんな俺にはお構いなしに、ネルは世間話を続けた。 ひょっとして、さっきもリンが風呂を覗いたときも、こんな感じだったんだろうか。 「んじゃ、僕はそろそろ行くねー。また明日、家庭教師よろしくね」 そう言って、ネルは去って言ってしまった。再び、お風呂場に静寂が戻る。 「……」 「……」 俺はともかく、意外なことにリンまでもが無言だった。 「…リン、どうしたんだ? お前の好きな『イベント』だとか『フラグ』とかってやつじゃないのか、これ」 「いや、さすがにあれは想定外」 どうやらさすがのリンも、ネルのあの破天荒な行動は、予想の範疇になかったらしい。 さっきは、ちょっと不思議な人だと思ったが、 ひょっとしてちょっとどころじゃなく、相当不思議な人なんじゃないだろうか、ネルは。 あれ? まさかリンといい、ネルといい、俺の周りに常識人は居ないってこと? …はたして、俺に普通で平穏な、何の変哲もない生活はやってくるんだろうか。 なんとなく、先行きに不安を感じながら、俺はぶくぶくと湯船に沈み込んだ。
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counter - ごめんなさい。こちらはしばらく動かしません。動かすとしても実験用です。 興味があったら勝手にいじってください。 授業とリンクするのは、各クラスのwiki「メタ読解」です。 「現代文メタ読解」を通じて身につけてもらいたいこと 「論理性」と「想像力」を2本の柱とします。車の両輪といってもいいでしょう。 論理性とは、嘘をつかないこと、嘘を見破ること 想像力とは、見えないものを見る力 具体と抽象を行ったり来たりしながらこの二つを深めていきましょう。 「メタ読解」とは? @wikiへようこそ ウィキはみんなで気軽にホームページ編集できるツールです。 このページは自由に編集することができます。 メールで送られてきたパスワードを用いてログインすることで、各種変更(サイト名、トップページ、メンバー管理、サイドページ、デザイン、ページ管理、等)することができます まずはこちらをご覧ください。 @wikiの基本操作 用途別のオススメ機能紹介 @wikiの設定/管理 分からないことは? @wiki ご利用ガイド よくある質問 無料で会員登録できるSNS内の@wiki助け合いコミュニティ @wiki更新情報 @wikiへのお問合せフォーム 等をご活用ください @wiki助け合いコミュニティの掲示板スレッド一覧 #atfb_bbs_list その他お勧めサービスについて 大容量1G、PHP/CGI、MySQL、FTPが使える無料ホームページは@PAGES 無料ブログ作成は@WORDをご利用ください 2ch型の無料掲示板は@chsをご利用ください フォーラム型の無料掲示板は@bbをご利用ください お絵かき掲示板は@paintをご利用ください その他の無料掲示板は@bbsをご利用ください 無料ソーシャルプロフィールサービス @flabo(アットフラボ) おすすめ機能 気になるニュースをチェック 関連するブログ一覧を表示 その他にもいろいろな機能満載!! @wikiプラグイン @wiki便利ツール @wiki構文 @wikiプラグイン一覧 まとめサイト作成支援ツール バグ・不具合を見つけたら? 要望がある場合は? お手数ですが、メールでお問い合わせください。
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バイオレット・リーゼ バイオレット・リーゼキャラクター紹介 カードリスト 公式Twitterより 関連項目 キャラクター紹介 名前 佐咲 菫(ささき すみれ) クラス 1組 血液型 AB型 誕生日 3/23 好きなこと 花 所見 自衛的であまり他人に自分をさらけ出さないところがある。 怒ったり泣いたりと目に見えての感情の変化は示さないが、 小さな出来事に傷ついたり、落ち込んだりしていることがあるよう。 生物、化学については成績優秀。現代文、倫理が苦手科目。 (秘) 相手の痛いところを突くのがうまく(無意識) 相手が気づいた頃にはじわじわ侵食されているような魔法決闘の方法で進めて行く。 もともとの性格に魔法の使い方がかなり影響を受けているように思う。 公式ホームページ 『暁の星学園50回生生徒名簿』より カードリスト 取得中です。 公式Twitterより